荒鬼の人生ブローバック

好きに生きるって素晴らしい・・・ですね

ジム本

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ホントはHJムックのロボコン本を買うつもりだったのに…。

ジャベリンやジェムズガンがRGMの括りだったとは知らなかった

韋編三たび絶つ

 

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現物を直接手にとって見れなかった環境にあったことと、その価格帯が災いして、ネット注文をずっと躊躇っていた「Ma..モデリングブック」ですが、この度偶然にもホビーショップで出逢えたので、思い切って購入してみました。本書は今夏増刷されたもので、初版から約6年も経過しているのですが、横山宏先生のテクは独創的過ぎて、古いも新しいもありません。作例とかノウハウとかより、読んでいて楽しく笑える模型本は珍しいです。ハゥトゥ物って、実践するには中々サジ加減が難しいモンですけど、横山氏のおおらかな文章表現は、やったら出来そうと思わせてくれるのがとっても良いですね。随所に名言ともいえる、「失敗すればやり直せばいいだけのこと」ってのが書かれていて、これは私が常日頃、著名人の口から発して欲しかった言葉でもありましたので、極めて溜飲が下がる想いでした。『筆ムラ』は『タッチをつけた表現』と解釈するし、『リカバー』は『最初からそういうことにする予定でした』とする。模型工作のセオリーに囚われてばかりいる人は、この本を読んだらきっと今までの自分が馬鹿馬鹿しく思えてくるはずです。もちろん私も例外ではありません。「人間のやることで取り返しが付く遊びは、プラモデルだけだ!」…。なんと甘美な響きなんでしょ。本書と横山先生に改めて感謝です。


横山宏 Ma..モデリングブック

ゴールデンスランバー

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まさかの映画化だ!!

作者は、まもなく『重力ピエロ』も公開される伊坂幸太郎。4年前の福井晴敏を彷彿とさせる大活躍である。このゴールデンスランバー、映画化の報を聞いて何故驚いたかと言うと、本書はビジュアルに訴えかける描写が心地良く、実に読み応えのある内容ではあったものの、余りにも荒唐無稽な展開が随所に見られ、ある意味「リアリティを感じなかった」からである。巨漢の警官が、群集の眼前で散弾銃を発砲するくだりや、主人公(便宜上の)が逃走過程で、指名手配中の連続殺人犯と遭遇、しばし行動を共にするといった、非現実的なシチュエーションを映像化するのはどうか?と。ただ悔しいことに、先が気になって、睡眠時間を削って読了したのは確かである。映画化に関しても危惧しているだけで、否定しているわけではないので、念のため。原作を凌駕する、エンターテインメントに化けてくれることを大いに期待したい。

現在公表されているキャストを見ると、樋口晴子役に竹内結子の名前が挙がっている。これはイメージにピッタリ、ナイスキャスティングかも。あと、ザ・ビートルズに詳しい方は既にお気付きと思うが、同名タイトルの曲が作品中にも度々登場するものの、これを映像に絡ませるのは少々わざとらしさが目立ちそうで(文字では音が聴こえないわけだし)若干不安も残るため、この辺りをいかに巧みに演出してくれるかも楽しみである<実際この曲がストーリーに直結しているわけではない。主人公含め、取り巻く旧知の友が4人であることを、ビートルズメンバーに準えたのかも…知れない。

とにかく本書は、登場人物の数がハンパではない。もしこれから読んでみようと思われた方は、必ず「第三部 事件から二十年後」にしおりを挟みつつ、時折戻って読み返すことをお薦めする。一瞬しか出て来ない、ファミレスのウェイトレスの名前とか、絶対覚えてられるわけがないので。

あともうひとつ、今後読む予定のある方へお薦め。映画「バンテージ・ポイント」と「ザ・シューター/極大射程」を先に観ておくと、読み進めるにつれ、イメージが脳内に構築されて2倍楽しめること間違いなし…だと思う。私はこれを逆に実行したため(というか、まだ映画の方が制作されてなかったので)、もう一度読んでしまいましたがw<尤も共通しているのは、「一国のトップが命を狙われる」という点だけだけど。


千里眼 The Retire


キネシクス・アイが先日発売されたばかりの「千里眼」シリーズ。10周年記念なんだとか。原作者自ら脚本・監督を手掛けたオリジナル撮り下ろしDVDシネマ(87分)と、最新書き下ろし単行本がセットになって、本1冊分の値段で発売という究極のファンサービス企画!…というふれ込みが見事結実するのかは、今後の楽しみでありますが、映像商品に限っては、既に辛口コメントが多数寄せられているようですけどw


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文庫版はファントム・クォーターでリタイヤさせてもらうつもりでしたが、キネシクス・アイの主演女優でイメージが固まれば、戦列に復帰するかも知れません。読了速度は極めてノロいので、最後までついていけないのは火を見るより明らかですけど…。しかし千里眼ファンの人たちって、99年のハードカバー版から総てを受け入れられているんでしょうね。私は2000年の劇場版が導入口なので、そちらの第一印象が優先だから仕方ありません。



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岬美由紀は、やっぱしこの人でしょ!
当時は設定年齢より下、今は設定を大幅に超えちゃいましたけど落ち込み

最後まで戦えるか!

週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイルが、いよいよ発売になるそうです。嬉しい…いえ、ある意味悲しいお知らせかも落ち込み 何せフルコンプを目指すとなると、特別価格290円×1冊+レギュラー価格560円×99冊=55,730円也ですからねぇ汗 昭和だけなら2Gやんと折半(おいおいウインク)してでもと思いますが(あ、あの人ってライダー嫌いだっけドクロ)、平成まで網羅となると、もう最初から白旗ですわいダメ

ライダー造形やGK製作には、きっと心強い資料になるでしょうから、ソッチ方面で専門の方は是非押さえておいた方が良いでしょう。それにしてもデアゴスのラインに加わるなんて、やっぱ仮面ライダーはもう国民的ヒーローなんですよねえ。これでジンドグマ怪人もメジャー入りかなあ悲しい<なんで悲しむのよ




デアゴスティーニ・ジャパン(本社:東京都中央区)は、世代を超えて人気のある仮面ライダーシリーズの分冊百科「週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル」を2008年3月11日創刊する。価格は560円。創刊号(バインダー付き)は特別定価の290円。毎週火曜日発売。

 1971年にテレビ放映が始まったシリーズ第1作の「仮面ライダー」を代表とする“昭和ライダー”や、2000年放映開始の「仮面ライダークウガ」から現在も放映が続いている“平成ライダー”までを網羅。各号ごとにライダーを2~3人ずつ紹介する「仮面ライダーデータベース」、怪人を5~6人ずつ紹介する「怪人図鑑」などで構成される。また、キャラクターグッズ、企画時の貴重な資料やエピソード、制作秘話なども掲載する。

 A4変型判32ページで、バインダーにファイリングしやすいシート構成を採用した。各ページを切り離して章別にファイリングすれば、仮面ライダーのすべてを検索できる完全データベースが完成する。シリーズごとや50音順など、好みに応じたファイリングも可能。

 創刊号では「仮面ライダー1号」「仮面ライダー龍騎」などを取り上げ、変身メカニズムやボディスペックなどを解説する。怪人図鑑では「蜘蛛男」「怪人吸血コウモリ」「デスガロン」などを紹介する。全100号の予定。創刊号は30万部を見込んでいる。

(日経トレンディネットより抜粋)

デアゴスティーニ 週刊仮面ライダー オフィシャルデータファイル 公式サイト

ホームレス中学生

発売から1ヶ月そこそこで60万部を突破したそうな…。単純に羨ましいですドクロ 
極貧体験を世間様に晒して、それを商業ベースに乗せてしまうと言うやり口は、ある意味反則だとも思えるのですが(著者がお笑い芸人なら尚更)、いくら読み進めて行っても、狙ったような脚色があるわけでもなく、邪な考えが頭を過ぎった自分がちょっと恥ずかしい気もしました。

決して馬鹿にしているのではありませんが、気取った言い回しや理解に苦しむ文章表現も一切なく、小学生でも一気に読み切ることが出来るでしょう。いやまあ、私も決して暇ってわけじゃないんですが(そんな本読む時間があるんだったら、パーツのひとつでもヤスれ!とか、プラモを作りたくてウズウズしてるオレに代わって仕事しろ!とか言う方もおられると思いますけども笑い)、就寝前の寝床にて2晩で読み終えてしまいました。ただ、文中の大半がテレビ等のメディアで既出ネタであるため(特に関西在住者はローカル番組で満腹になっているので汗)、やや新鮮味にかけてしまったのが残念です<と言うか、フィクションではない体験談に、必要以上の展開を求めるのもどうかとは思いますが…まる

面白いのかと問われると、素直に返答に困るんですけどね落ち込み。読み物としてはイイ本だと思いますよ。とにかく著者に関して全く予備知識のない方は、きっと楽しめるはずです<無責任なシメ方すんなよ走る



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死ぬかと思った

webやぎの目を久しぶりに覗いてみると、まだ投稿コーナーが健在だったので驚きました。「死ぬかと思った」は、ネット上で投稿された傑作ネタを編集して出版したもの。現在も刊行中で、8巻まで出ています(我が家には1巻と4巻だけ)。ブログが本になるのも当たり前のご時世ですから(竹原慎二のブログまで本になっちゃうんですからねー落ち込み)、別に珍しいっちゅーわけではないんですけど、投稿文はパソコンのモニターで読めるわけですし、わざわざ「金払って紙の上の活字を読む」ような酔狂な人もそうそうはいないだろうと思っていましたが・・・空港や駅の売店で売れているんだとか。ネットを閲覧出来ない環境、且つ暇を持て余している状況に遭遇すれば・・・なるほど、納得です。真剣に向き合ってページを捲るような本ではないので、目的地への移動時や退屈凌ぎにはもってこい!と言えますね。

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掲載内容はいわゆる「ネタ」レベル、つまり「死ぬかと思った」という個人の感覚による面白文章です。「死にそうになった」とか「死にかけました」と言った類の、生命に対してシビアな告白文ってわけじゃありませんから、読み終わって精神的ダメージを受けるなんてことは皆無です。しかしまあ大半が下ネタ、しかも「漏らし系」の多さには参りました。共感出来る部分も、無きにしも非ずなんですけどぉ。みんな力強く、一生懸命生きているんだなあと、ちょっと勇気付けられたりして<バカ笑い

とりあえず、文末は「死ぬかと思った」で締めることが投稿のレギュレーションとなっています(多少の変則的なシメはOKみたいですが)。なので、ちょっと便乗して、最近私が「死ぬかと思った」出来事を。もちろん実話ですけどあくまで「ネタ」ですので、そいつを念頭にお読み下さい。

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病院で読む本

何だか週刊ブログ状態になってて、申し訳ないです困った

以前ココで、「自分は文庫本がダメ」と書いてしまったが、あっさりと訂正しなければならなくなった。通院先を何軒も抱えていると、待合室で読む本は、必然的にサイズが限定されてくるわけで…。
予約のない内科とかは、夕方のちょっと混み合う時間帯に行けば、ゆっくりと本が読めたりする。ただ、いつ診察室に呼ばれるか分からないので、長編は避けて短編集をセレクト。でも、本を読める時間が病院でしか都合できないなんて、締まらないにも程があるよなあ。

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一部方面では、人気作家と称される方々の短編を集めた一冊。初っ端から、奇天烈な乙一ワールドに翻弄されましたが、短編集のいいところは「読みたくないところは飛ばせる」ところですか。最近のファンタジーとかホラー作家の方の年齢がグッと若くなったので(自分が老いただけか)、微妙ながら世代的な感性が違っているとゆーか、こんなオチでいいの?みたいな…。今の若い読者には受け入れられてるのかどうか、非常に気になるところではあります。

長かった歯科通いも、やっと終わった。これで少しはイライラがなくなりそうで嬉しい。まる

ガン漂流、読了


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読む前から結末は分かっていたんですけれど…。やっぱり悲しいなぁと。私、本を読んで、初めて泣いてしまいました。もちろんご本人の闘病記録にも、胸を締め付けられましたが、後書きのご両親のコメントを読んだ瞬間、涙が溢れ出てきて…。自分も、子を持つ親の気持ちが分かる身の上なので、ズシリときましたね。

人間が死の直前に残した文章には、言い表せない重みがあります。今日は元気で文字を書いたりしてても、翌日になって、突然事故でこの世と乖離(かいり)してしまったりする場合もあるわけですから。とにかく、今を精一杯生きることが重要ってことですね。著者の奥山氏には、文章を通じて色々勉強させてもらったことを感謝します。

サウスバウンド

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本そもそも私は、表紙のデザインや雰囲気で本選びをしてしまうという、可笑しな癖がある。文庫本ってヤツは、ほとんど購入の対象にならない。どうもサイズがこじんまりしてて、恰も外出先に携帯して暇つぶしをするために存在しているような気がする。実際、持ち運びに便利なように改良されたのが発祥かも知れないが、腰を据えて熟読する気が起こらない。外側が小さい分、活字も小さく感じるわけで(単なる錯覚だけど)、目が疲れてしまうというのも理由のひとつ。尤も、本の大きさと内容は全く比例しないんだけれど。第一、名著でないと文庫本にはならないんだし。

本とはいうものの、やはりハードカバーで4~5千円の本には手が出ない。そういう場合は仕方なく文庫を買うのだけれど、その価格に甘んじてしまい、ついつい積読になってしまう。高いとそれなりに、「読まなきゃ損」的な貧乏じみた発想に至るんだけど…。

本「サウスバウンド」は、たまたま「がん漂流」の最終巻が品切れで、店内を物色していたら出会った。と言うのは本当ではあるけど、それが初対面ではなく、以前から気になっていた一冊だった。前述したように、黄色地の派手なジャケットデザインに注目していたから。

本シーサーがデンと書かれている以上、これで沖縄に全く絡まない内容なら、詐欺だ。本文は2部構成になっていて、1部の後半から表紙のシーサーが意味合いを帯びてくる。前半は東京中野区を舞台に、少年が余儀なくされた波乱の日常を描いている。物騒な描写があったりもするのだが、なんとなく昭和の臭いを漂わせる下町群像劇っぽくもある。ただ、時折著者の視点が少年のそれと同一化してしまうので、少々混乱してしまう箇所もアリ。執筆しながら感情移入してしまい、登場人物と融合化してしまったとか。

本読み始めた頃は、少年が主人公だと思っていた。しかし半分くらい読み進めたあたりで、真の主人公が見えてきた。次郎少年の父親、一郎。著者の思惑に反した捉え方かも知れないが、少なくとも私にはそう感じられた。行動総てが型破り過ぎて、ある意味リアリティーには欠けるのだけど、フィクションとしては痛快な人物設定である。もし仮に映像化、映画化が実現したら、阿部寛がキャスティングされるんじゃなかろうか?等と、勝手に想いを巡らすのも楽しい。
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