いつの頃からか、漫画を全く読まなくなった。3度の飯より漫画が好き、そんな頃もあったのだけど、思えば読まなくなってからの期間の方が、読んでた時よりもずっと長いことに気付いた。何らかのきっかけで断ったとかじゃなく、きっと漫画に代わる他の趣味に熱中してしまったから、いつしか無意識のうちにそっちへシフトしていったのだと思う。正直なところ、今は漫画を読む時間すら惜しい日常(クソ映画を観る時間はあるのに?)を送っているけど、それはそれで別に不満とは言えないかな。

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まあ脱・漫画歴の長い私ではありますが、久しぶりに単行本を買ってみたと言う訳ですよ。最近は漫画原作を基にしてテレビドラマ化される傾向が顕著となっていますが、今回の動機も正にそれ。純粋な漫画マニアの方にはゴメンナサイです。んで、この「打撃天使ルリ」は初出が99年と、まもなく誕生から10年を迎える作品だったようです。本屋さんに行っても、単行本の棚は長年スルーしていたので、ドラマ化されなかったら一生知らないままでしたね。と言うか、知らなくても良かったかな?という内容でしたけど・・・。

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ドラマは先週で終了しましたが、原作を下敷きにしながらも上手くアレンジされていて、中々好感が持てました。ついビジュアル面にのみ注目してしまいがちなところを、脚本の巧妙さで手堅くまとめていましたしね。「主人公ルリは、何故打撃人類なのか?」という最重要ポイントを、原作では謎のまま終らせてしまっていますが(つーか、うやむや)、ドラマでも結局真相は描かれなかったものの、打撃人類として覚醒するまでと覚醒後に苦悩するシークエンスを織り交ぜることによって、非常にドラマティックに仕上がっていたと思います(ドラマだから当たり前なんですけど…)。本来女子高生である主人公を30歳OLに変更したり、打撃人類の行く末を指南する謎の少女が登場したりと、ドラマオリジナルの設定は随所に見られますが、1クールに満たない話数で完結させることを考えれば、むしろこれくらいの調整は必要でしょうね。でも、原作通りの女子高生主役バージョンも観てみたかった気がするなあ。

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もうこの鬼のような形相が見れないと思うと、何だか淋しいス悲しい