スタッグ


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「虫モノ」は結構好きだ。「虫」そのものも、子供の頃は好きだった。野山を駆け回って、木の皮を剥いだり根っこの周りの土を掘り返したりして、カブトムシやクワガタムシだのを素手で捕まえて、振り回して遊ぶ…。田舎育ちでない私にとっては、昆虫の存在そのものが貴重だったが、山村山麓で幼年期を過ごした方からすれば、何がそんなに珍しいのか?と嘲笑されるかも知れない。絶対数が極めて少なかったからこそ、カブトもクワガタもカミキリもレアな虫なのであって、それが幹に蹴りを入れるとドサドサ落ちてきたり、石を退かすとワラワラと沸いてきたりしたら、それはもう間違いなく嫌いになっていたはずである。

「スタッグ」は、子供の頃に観たらトラウマになる1本・・・というほど、衝撃的な内容ではないのでご安心を。タイトルのスタッグは日本語でクワガタムシを意味するのだけれど、実際に出てくるのは3本角のフンコロガシみたいなヤツ。本編でも「カブトムシ」と呼ばれていて、またしてもソフトメーカーにヤラれてしまった(タイトルロゴが、妙にカッコ良かったりするのよね~)。
お話は廃鉱ツアーに参加した人間たちが、地下深くのエメラルド鉱脈を守るために何十年も生息している無数の「虫ケラ軍団」に襲われてしまうというもの。昆虫パニック物と言えなくも無いけど、スケール的にはかなりショボい。聖域に足を踏み入れた人間を、次々に惨殺していくフンコロガシたち。後年自分が死ぬとしても、フンコロガシにだけは殺されたくないよなあ。と、ここまではB級ホラーにありがちなシチュエーションなのだが、人工でもなく、また何者かにコントロールされているわけでもないのに、律儀に50数年(パッケには数億年と書いてますけども???)もジッとしていたフンコロガシたちが、突如地面から這い出して人間を狙いだすという説得力の無い強引さには、ツっ込むことすら忘れて唖然としてしまった困った(虫はほぼCGだが、人と格闘するシーンは着ぐるみも使用。そこだけ「巨大生物の島」まんまで、微笑ましかったりするウインク)。

とにかく虫の数に対して襲われる人間の数が足りないせいか、インパクトもイマイチ。せめて、街のひとつでも襲撃して欲しかったなあと。ラストにはエイリアンクイーンみたいな女王フンコロガシが登場するが、大した強さを見せつけるでもなく、敢え無く爆死。フンコロガシ小隊を指揮していたのがコヤツだというのは分かったけど、何故鉱脈を死守していたのかは結局明かされなかった。最初から理由なんて考えてなかったんだろな、この映画を作った人たちは。

「ムシキング」で昆虫に興味を持ったお子さんがおられる方は、子供に見せてどんな反応をするか窺ってみる、という楽しみ方も出来るかも?本来の映画の楽しみ方からは完全に逸脱してるけど・・・あ、冒頭でいきなり腕がすっ飛ぶエゲツな~いシーンとかもあるのでダメかな。

原題:CAVED IN
製作年:2005年(アメリカ)
上映時間:98分

うんちうんちうんち

ムシ映画と言えば、コイツが激しく見たいんですけどラブ
甲虫格闘 MF ムシファイト WORLD GP 2005