1977年に公開された「世界が燃えつきる日」(監督/ジャック・スマイト:出演/ジョージ・ペパード/ジャン・マイケル・ビンセント:20世紀FOX)は、当時中学生だった私が、初めて友人同士で映画館で観た映画なのです。それだけに想い出も特別で、後に鑑賞する映画の「物差し」となりました。作品自体は今の目で見れば、騒ぎ立てるほどの仕掛けもなく、ありがちな近未来SFでしたが、何故か暫くは好きな作品の上位にランクインされていました(まさか、すぐ後に「スター・ウォーズ」のような大作が来るとは想像もしてなかったし)。

ストーリーは、勃発した核戦争の中、奇跡的に生き残った4名の男女が、装甲で覆われたキャンピングカーのような「ランドマスター号」に搭乗して、アリゾナからニューヨークまでの大陸を横断するというもの。核の影響で巨大化したサソリやゴキブリ(ショッキラスみたい)、そして砂嵐や洪水といった自然災害が、彼らに牙を向きます(何の障害もなけりゃ、映画として成立しませんもんね)。

で、当時話題になったのがこの映画の主役「ランドマスター」。チラシの裏には何やら日本を巡業したとか書いてますけど・・・うぅ、知らなかったなぁ、そんなの
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今回、何故こんな誰の記憶にも残っていない作品をわざわざ取り上げたのかというと、掲示板上にて原題の件で誤った記述をしてしまったからに他なりません(訂正か削除しろよ笑い)。
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上が当時のチラシです。見えにくいんですけど「SUVIVAL RUN」と記されています。公開時は中学生だったこともあり、辞書で意味を引っ張ったりしたので記憶にも残っていました。下はビデオのパッケージ。そこには「DAMNATION ALLEY」という原題が・・・。

謎は解けました(早っウインク)。「DAMNATION ALLEY」というのは映画の原作者、ロジャー・ゼラズニーの著書「地獄のハイウェイ」の原題だったのです。経緯は分かりませんが、おそらく映像をソフト化する際に、原作名がタイトルとして付けられたのでしょう(もしかしてアチラでベストセラーなら、相乗効果は期待できますからね)。

結論としては「どちらも正解」となるんですけども、私にはやはりサバイバル・ランなんですよね、セカモエは。もうひとつ気になるのはサウンドトラック。公開当時は国内盤として単独発売は実現されなかったのですが(カヴァーのコンピ盤に「メインタイトルだけ」ってのはありました)、輸入版は存在するようです。頑張って入札してみようかなぁ。